2007年05月07日

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マテリアル インテグレーション2007年5月号

定価5,250円(税込・送料別) 別途送料200円

特集 知の創造から知の活用へ-北大創成科学共同研究機構


ごあいさつ---北海道の未来にむかって
北海道大学創成科学共同研究機構 機構長 長田 義仁

北海道大学の北キャンパス約30ヘクタールの広大な敷地には北海道大学の研究施設(創成科学共同研究機構,電子科学研究所附属ナノテクノロジー研究センター,触媒化学研究センター,先端生命科学研究院),科学技術振興機構・研究成果活用プラザ北海道,道立試験研究機関(工業試験場,地質研究所,環境科学研究センター),北海道産学官協働センターなどが立地し,「知」の一大集積地を形成しています.創成科学共同研究機構は「新たな学問領域の創成」と「部局横断的な研究の推進」を図ることを目的として平成14年に設立いたしました.

これまでの大学では,学部や研究者毎にどちらかというと閉鎖的な研究がされていたり,地域や企業との連携が不十分などいくつかの課題がありました.それではこれからの複雑に絡み合う環境などの問題や社会の要請に応えることができません.これからの大学は,トップダウンによる迅速な意思決定,時代のニーズに対応した複合・融合学問の創設,地域や社会との連携強化を図っていく必要があります.

北海道大学では,これらの課題・要請に応えるため,様々な対応・組織改革を行ってきました.その一つとして,大学にて創造された「知」を積極的に活用し経済や地域社会に貢献することを目的に,創成科学共同研究機構は創られました.創成科学共同研究機構では,従来の研究科,研究所,研究センター等の枠組みから離れて,異分野の研究者を学内外から公募し,専用の研究室や予算を用意し,独創的な研究を推進しております.

その成果・理念が評価され,当機構を拠点とした「北大リサーチ\& ビジネスパーク構想」は平成15年度文部科学省科学技術振興調整費・戦略的研究拠点育成プログラムに採択され,平成17年度には,文部科学省による中間評価の結果,最高評価である「A」を獲得することができました.この「北大リサーチ\& ビジネスパーク構想」では,北海道の地域性を活かした戦略重点プロジェクト研究部門として「人獣共通感染症の診断・治療法の開発」,「移植医療・組織工学」,「食の安全・安定供給」,「環境・科学技術政策」の4つのプロジェクトを立ち上げ,全国から採用された専属の研究スタッフにより,目的達成型プロジェクトとして研究が推進されております.また企業出身者からなる戦略スタッフ部門により,北大で生み出された研究成果をスムーズに事業化できるよう,ビジネスモデルやパテントマップ構築,研究成果のデータベース化等により,研究者を支え,「知の活用」をサポートしています.

これからも創成科学共同研究機構は,北海道大学の先駆的研究拠点として,また,大学の成果を事業化・産業化につなげる地域貢献の拠点として,精力的な活動を行ってまいります.

本特集号はその活動成果の一端を紹介するものです.次代を担う研究者の最新の研究が載っておりますので,皆様ぜひご覧下さい.

マテリアル インテグレーション2007年5月号

創成科学共同研究機構の果たす役割
北海道大学創成科学共同研究機構 研究企画部長 渡部重十

計算科学:見えないものを観る
北海道大学創成科学共同研究機構 特定研究部門 寺倉 清之

生物機能マテリアル:海からの贈り物を活かす
北海道大学創成科学共同研究機構 特定研究部門 松田 篤 他

神経細胞の発達と細胞周期を制御する新規タンパク質ファミリー
北海道大学創成科学共同研究機構 流動研究部門 松岡 一郎

海の汚染をホヤに聞こう-ホヤの遺伝子発現を指標にした海洋汚染化学物質の影響評価系の開発-
北海道大学創成科学共同研究機構 流動研究部門 安住 薫

ハイパーブランチ糖鎖高分子の合成と特性
北海道大学創成科学共同研究機構 流動研究部門 佐藤 敏文

分子性材料の伝導性を場所ごとに光で変える新しい接合子構造作製法を目指して
北海道大学創成科学共同研究機構 流動研究部門 内藤 俊雄

トポロジーを視点とした光物性計測
北海道大学創成科学共同研究機構 流動研究部門 戸田泰則 他

有機農業への新アプローチ
北海道大学創成科学共同研究機構 流動研究部門 信濃 卓郎 他

アメーバに学ぶ経路探索の方法
北海道大学創成科学共同研究機構 流動研究部門 手老 篤史 他

植物の受精・発生の解析:植物育種学への応用に向けて
北海道大学創成科学共同研究機構 流動研究部門 星野洋一郎 他

ライフサイエンスにおける自己組織化技術:自己組織化パターン表面と細胞の相互作用
北海道大学創成科学共同研究機構 流動研究部門 山本 貞明 他

カーボンナノチューブを用いたバイオセンサ
北海道大学創成科学共同研究機構 戦略重点プロジェクト研究部門 武笠 幸一 他

ゲルの衝突と破壊:柔軟さと丈夫さ
北海道大学創成科学共同研究機構 戦略重点プロジェクト研究部門 田中 良巳

根圏の力:根のまわりを科学する
北海道大学創成科学共同研究機構 戦略重点プロジェクト研究部門 和崎 淳 他

連載第二次世界大戦後の日本のセラミックス科学の発達に友好と親善に尽力した世界の大学教授と科学者(29)Rate Controlled Sintering という焼結技術を1965年(昭和40年)以降精力的に発表され,その他ムライト,スピネル,アルミナ,Radwaste,超伝導物質,Shock Condition,Explosive Processing などいろいろな方面の研究をされると共に,よい講義をされた研究者,教育者,大学行政者であったアメリカ North Carolina State University の Hayne Palmour Ⅲ 教授
宗宮 重行

定価5,250円
送料  200円


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Posted by 株式会社CSセンター at 16:28 │MATERIALS INTEGRATION